みんなが意識していないヒューリスティックについて

ヒューリスティックとは。

ポジティブに言うと、経験則。
ネガティブに捕らえると、行動経済学で言う、「バイアス」に繋がる。(認識上の偏り)


何かを考えた際に、偏りが無いか確認する為に纏めておく。
いつでも見れる状態にしておく事が大事だと思うので。


1.利用可能性ヒューリスティック
想起しやすい事柄や事項を優先して評価しやすい意思決定プロセスのこと。
例.一番最初に思い浮かんだ事を選択する。


2.典型性ヒューリスティック
別称、代表性ヒューリスティック
典型的と思われる事項の確率を過大に評価しやすい意思決定プロセス。
例.一回うまく行ったから、今後もうまく行くと考える。
成功した人が居るから、自分も成功する。


3.再認ヒューリスティック
聞いた事があるものを、初めて聞くものより高い評価をつける。
例.ブランド

余談だが、"直接の関連性が無い3箇所で、同じ用語を聞くと
その用語に何か感じてしまう"とかって話を聞いた事があります。


4.感情ヒューリスティック
好き嫌いでの判断。
例.好き/嫌いの後に理論付け。


5.アンカリング効果
最初に見せられた情報を基準に判断してしまう事。

以下実験例のリンク
「ふっかけた方が得」の“アンカリング効果”とは (1/2) - ITmedia ビジネスオンライン
アンカリング - Wikipedia


6.後知恵バイアス
物事が起きてからそれが予測可能だったと考える傾向。
例.「だから言ったのに」。
「やっぱりな」
後知恵バイアス - Wikipedia


7.確証バイアス
自分の意見に肯定的な情報を集めてしまう事。
聞きたく無い情報を無視してしまう。
例.差別。偏見。

確証バイアス - Jinkawiki


8.保有効果
自分が手にした物を失う事を避けたいと思う心理。
自分の物を他より良いものと考える事。


9.現状維持バイアス
以前からやっているから、やるという考え方。
やめる事でのマイナス効果を大きく見積もってしまう。
保有効果に近い気がします。


10.フレーミング効果
意味的には同じでも、表現や状況の違いで受け取り方が異なる。

例.良く出てくる水の入ったコップ。
「半分"しか無い"」「半分"も入ってる"」


11.サンクコスト効果
今まで投資した費用が無駄になるのを恐れて、
現在からの投資を正しく計算出来ない事。

例.損切出来ない公共事業が最近ありましたね。
私も損切出来ないタイプです。


12.連合の原理
美人はいい人だとか、
ある一部分で全体を判断してしまう事。

【連載】説得と交渉の営業心理学 第8回 連合による心理操作 [営業のノウハウ] All About


13.同調の原理
他人の行動に引きずられる事。

例.行列に並ぶ。流行。


個人的に一番意識しておきたいのは、"確証バイアス"かな。
情報集める事にすら偏りが出てしまうと正しい判断から遠ざかりそうなので。


最後に、一般的に認知バイアスは悪いって風潮を感じるんだが、
損しない為に知っておくのは良いとは思うが、
好き嫌いとか、その時々で選ぶのは人間にしか出来ないんだから、
自分の選択を楽しめるのが一番だと思う。